テンピュールはファゲダーラ社によって開発された新素材で、元々は1960年代からアメリカで推進されたスペースシャトル計画からの副産物として開発されたものです。
現在では低反発ウレタン自体は珍しいものではなくなったが開発当時は画期的な商品でした。
枕等が販売開始されたのは、平成3~5年くらいのことで日本での販売開始は多少遅かったかもしれません。
私がテンピュール枕の販売を本格的に始めたのが、平成12年(2000年)頃で、この当時は株式会社ウェルネットが総代理店として日本での販売権を持っておりましたが、大手量販店で安売りされたり、これを中止させようとした株式会社ウェルネット側が公正取引委員会に訴えられたりと、混迷を深めておりました。
そこで、テンピュールの開発・販売元であるファゲダーラ社はテンピュールジャパンを設立し、株式会社ウェルネットとの総代理店契約を平成13年頃に打ち切りました。
その後も株式会社ウェルネットとテンピュールジャパンの間でしばらくはもめ事が残り、ウェルネット側がテンピュールには水銀が含まれているといったファックスを取引企業に流し、自社では新たな低反発素材枕の販売を開始しようとしましたが、あまり上手くはいかなかったようです。
総代理店契約の解除時にウェルネット側には大量の在庫がありましたが、この在庫の多くは日本最大の枕メーカーであるモリシタ株式会社が買い取り販売を続けました。
これらの在庫の主だったものは、低反発ブームにのり短期間にはけましたが、介護用の製品や枕以外の多様な商品の処分に、モリシタ株式会社も悩まされます。
テンピュールジャパン自体は、平行輸入商品が日本市場に大量に流れ込むことに苦労しながらも日本独自の素材を投入したり、長期保証をつけたりすることにより差別化を図り、日本におけるブランディングを成功させるに至りました。